さくらVPS Ubuntu環境において、Redmine5.0をインストールする方法を備忘録として書きます。
Apache2.4からRedmine5.0を動作させます。
公式サイトを参考にします。Redmineを動作させるためにはいくつか手順を踏む必要があります。
- さくらVPS
- Ubuntu22.04
- Apache2.4.52
- Let’s Encript
- Ruby3.1.3
- RubyOnRails6.1.7.2
- Passenger6.0.17
- MySQL5.7.41
Redmineのダウンロード
Redmine をダウンロードし、解凍します。2023/2/5地点の最新の5.0.4 を使用します。
$ cd ~
$ curl -O https://www.redmine.org/releases/redmine-5.0.4.tar.gz
$ tar zxvf redmine-5.0.4.tar.gz
解凍したフォルダに対し、名前を変えて場所を移動します。
$ sudo mv redmine-5.0.4 /var/www/rails/redmine
$ cd /var/www/rails/redmine
データベースの作成
データベースとして、MySQL を使用します。
データベースの作成方法はいろいろありますが、ここでは、ローカルPCからWorkbenchを使用して行います。
以下のSQLを実行します。
CREATE DATABASE redmine CHARACTER SET utf8mb4;
CREATE USER 'redmine'@'localhost' IDENTIFIED BY 'my_password';
GRANT ALL PRIVILEGES ON redmine.* TO 'redmine'@'localhost';
クエリを実行すると、redmineデータベースが作成されます。
バックアップのリストア
以前使っていたデータを継続して使いたいので、バックアップのリストアをします。
データベースのリストア
MySQL → Workbench →Navigaterビュー→Administration タブ でDataImport/Restoreを選択します。
設定を書き込んで、Startを押します。
filesのリストア
filesのリストアをします。pscpでファイルをアップロードします。アップロード後、redmine/files に上書きします。
これでリストア完了です。
データベースの設定
Redmineからデータベースを読み込む設定をします。redmineディレクトリのconfig/database.ymlを変更します。
$ cd /var/www/rails/redmine/config
$ sudo vi database.yml
production:
adapter: mysql2
database: redmine
host: localhost
username: redmine
password: "my_password"
”my_password”は、先ほどredmineユーザーに設定したバスワードとします。””は外します。
必要なモジュールを設定します。その前にライブラリを1つインストールします。これをしないと、bundle install でmysql2がインストールできません。
$ sudo apt install libmysqlclient-dev
$ cd /var/www/rails/redmine
$ bundle config set --local without 'development test'
$ bundle install
データベースの設定をします。
$ bundle exec rake generate_secret_token
$ RAILS_ENV=production bundle exec rake db:migrate
$ RAILS_ENV=production bundle exec rake redmine:load_default_data # リストアせず初期で使う場合
ファイルのパーミッション作成
公式サイトのガイド通りにパーミッションを設定します。ユーザー名は、ubuntuとします。
$ cd /var/www/rails
$ mkdir -p tmp tmp/pdf public/plugin_assets
$ sudo chown -R ubuntu:ubuntu files log tmp public/plugin_assets
$ sudo chmod -R 755 files log tmp public/plugin_assets
ApacheでRedmineのパスを通す
Apache側の設定を行います。
事前にPassengerのインストールが必要です。
$ cd /etc/apache2/sites-available/
$ sudo vi 000-default-le-ssl.conf
~略~
Alias /redmine /var/www/rails/redmine/public
<Location /redmine>
PassengerBaseURI /redmine
PassengerAppRoot /var/www/rails/redmine
</Location>
~略~
Apacheを再起動します。
$ sudo service apache2 restart
これで完了です。
起動する
https://(ドメイン名)/redmineにアクセスすると、redmineが起動します。
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